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7つの色からファイトケミカルを摂取しよう
ファイトケミカルの抗酸化作用は、前回紹介した活性酸素を取り除く以外にも、免疫力をアップさせたり、発がん物質を抑制したりといったことが判明しています。現在1500種類以上が発見されているファイトケミカルは、ポリフェノール、カロテノイド、イオウ化合物という三つのグループに大別できるのですが、今回は主要なファイトケミカルを色で分類して紹介していきます。
【赤系】
リコピン
赤い色素成分で、トマトやスイカ、柿などに含有。ビタミンEの100倍、カロテンの2倍以上の抗酸化能力を持っています
カプサンチン
緑色の色素「クロロフィル」が分解されて赤色に変化。赤ピーマン、とうがらしに含有され、高い抗酸化作用が期待できます
【黄系】
フラボノイド
抗酸化作用に加えて、ビタミンCの吸収を促進したり、血管壁を強化したりする働きなどがあります。たまねぎやレモン、パセリなどに含有されています
ルテイン
抗酸化作用に加え、視力の低下を防いだり、動脈硬化予防などに効果があると言われています。とうもろこしなどに含有されています
【橙系】
ゼアキサンチン
人間の体では合成できない成分であり、目がはっきりと見えるようにする働きをサポートしたり、抗酸化作用が備わっています。パプリカなどに含有
B-カロテン
生体内でビタミンAに変換されるプロビタミンAの一種であるB-カロテン。抗酸化作用や皮膚、粘膜の保護など。かぼちゃやにんじんなどに含有
【緑系】
クロロフィル
植物の葉にタンパク質と結合して存在する、光合成を担う成分。緑色の色素で、抗酸化作用が注目されています。ほうれん草やブロッコリーなどに含有
【黒系】
クロロゲン酸
抗酸化作用に加え、食後の血糖値の上昇が抑えられるという研究データがあり、血圧を低下させる作用も期待。ごぼうやじゃがいも、ヤーコンなどに含有
【紫系】
アントシアニン
ブルーベリー、紫キャベツ、なすなど紫色の色素に含有。動脈硬化や老化の予防だけでなく、視力回復や炎症を抑える作用も期待されています
【白系】
イソフラボン
大豆、ひよこ豆、葛の花といったマメ科の植物に豊富に含まれています。女性ホルモンと似た作用があり、骨粗しょう症や動脈硬化などの予防が期待
硫化アリル
たまねぎやにら、にんにくなどに含まれる硫化アリルは、抗酸化作用に加え、ビタミンB1の吸収を促進したり、血液をサラサラにする働きも期待できます
次回はファイトケミカルを身近に取り入れることができる皆様の周りでおなじみの野菜を紹介していきます🍅